ビクセンから先日発売された双眼鏡、SG2.1×42を買いました。
そしてWideBino28(ワイドビノ)と比較しました。
外観はこのようになっています。
外観上、接眼レンズ径がもっとも大きな違いです。
実際の星空を見たところ、
実視界は目を接眼レンズに出来るだけ近づけた状態でおおよそ下図のようになりました。
青色(外側):SG2.1×42
青色(内側):SG2.1×42(像が大きく乱れない範囲)
黄色:WideBino28
SGの方が視界は広いのですが、湾曲のため視野周辺では大きく像が乱れます。
WideBinoは視野全体で星がほぼ点に見えるので、星の像が点になる範囲で比較するとWideBinoの方が広くなります。
中心の像の質はSGの圧勝であり、Widebinoと比較して諸収差が抑えられており細かいところまで見えます。
またSGの方がコーティングの質も良く明るさでも勝っており、
月を見た時のフレアもほぼありません。
WideBinoは光軸に垂直な方向への目の位置のずれによって像が乱れるのですが、
SGはそれほど敏感でなく、ピント合わせがしやすいです。
SGは少し目から離してもオリオン座(リゲル~ベテルギウス)は視界に入ります。
WideBinoは目から離すとかなり視野が狭くなります。
このあたりは定量的に計測していませんが、
目を離した状態ではどちらも接眼レンズ径の制約により視野が狭まります。
SGの接眼レンズ径は約18mmでしたので、このことから視界は推測できると思います。
値段からしてWideBinoより全ての性能において上回ってくれると期待してたのですが、
どうやら一長一短のようです。
特に湾曲のひどさは視野の広さをウリにしている製品としてはいかがなものかと。
\25,000出すならテレコンで自作したほうがもっとよく見えるものが作れます。(視度調整はできませんが)
その他の品質についてですが、
着荷時点でヘリコイドのグリスがにじみ出ている、接眼レンズが汚れている、
ピント合わせをするとヒンジが緩くて動く、といった不具合が見られました。
あと、Made in 埼玉ということらしいですが、
私にとってはどこで作られたかなんて全く関係のないことです。