ATERA H6-12×25 見てきました

先日ビクセンから発売された防振単眼鏡、ATERA H6-12×25

秋葉原のヨドバシに展示してありましたので見てきました。

全くお勧めできません。

まず、覗いて驚いたのは見かけ視界の狭さ。

32.7~45.5度とのことですが、もうこの時点で選ぶ理由は無いです。

ズームでありがちな、低倍率にすると見かけ視界が狭くなるタイプです。

なので低倍率にしてもそれほど実視界は広くなりません。

(低倍率にするメリットは、実視界が広がる以外に、手ブレの影響を受けにくいという利点があるのですが、本製品は防振なので影響ないでしょう。)

というわけで、2倍ズームの商品ですが、実は望遠側だけあればよいのではないでしょうか。

そもそも見かけ視界の狭さはズーム接眼レンズのせいだと思うので、12倍固定で視野を広くした方が良い気がします。

あと、ピント調整が片手ではできません。対物レンズ付近を回転させて繰り出す方式です。

接眼側にあったとしても筐体がでかいので持ちながら片手では回せないですね。

単眼鏡である利点を生かすなら片手で操作出来るようにするべきでしょう。

販売価格は\46,980でした。高すぎ。

キヤノンの防振双眼鏡8×25 IS(約\30,000)より高いって何を考えてるんでしょうか。

キヤノンの双眼鏡と比べたときの利点は電池寿命が長い、スイッチがスライド、ブレの補正角が大きい、軽い、ということですかね。

単眼に慣れていないと片目を瞑って覗くことになるかと思います。

そうすると目が疲れるので、そもそも長時間覗いていられないような気がします。

そうなると、電池が長持ちしようが、軽かろうが、スイッチを押しっぱなしにする必要が無かろうが、あまり意味がないですよね。

防振に限らず、双眼鏡と比較して覗きづらい単眼鏡がなぜ存在するのかという理由を考えると、

携帯性の良さで選ばれるからでしょう。さらに言うとポケットに入る大きさだからでしょう。

ところがこの商品、とてもポケットには入りそうにありません。

総じてとても残念な商品であると言えます。