部室にある古いミードの25cmシュミカセを使用可能にするのが最近の目標。
元の状態でも使えるのだが、太い三脚の上に重いウエッジ、
それにさらに重いフォークマウント一体の鏡筒をのせるという、
非常に腰に悪く、使用者の天文生命を縮めかねないものであった。
組立てが出来たとしても、使用時の問題もかかえている。
・触れたときの振動がなかなか収まらなくて高倍率の観察には耐えられない。
・長時間露出の写真撮影も当然不可。
・赤緯軸が手動部分微動。
など。
というわけで、良く使うドイツ式赤道儀(GPDかSX)に載せられるようにしようというわけだ。
まず、フォークから鏡筒を外す。
続いて、補正板を外して主鏡・副鏡のカビを除去。
最後に、鏡筒バンド、接眼部アダプタ類を入手。
苦労した割りに書くとたったの3行なんですね。
ああ、あと取っ手も付けた。
そして今日実際に使ってみた。
GPDの高度調節ネジを回したら喘ぎ声みたいな音がして面白い。
それは置いといて、鏡筒を載せたときに問題が起きた。
…バランスウエイト3個つけても釣り合わない…。
まず重い、さらに太いので重心が遠い。
せっかくなので無理やりそのままの状態で光軸あわせをした。
適当に組み立てた状態なのでやはり大きく狂っていた。
調整が完了して土星を見てみると、
なんと、良く見えない。
まあ、鏡が冷え切ってないからなんだけど。
というわけで1時間ほど放置した後、再度観察。
するとまあ、綺麗に見えるではありませんか。
余裕を感じさせる見え方。
シーイングが良いときにはもっと期待できそう。
バランスに関しては、良い方法を思いついたので多分大丈夫。
搭載重量をやや超えているような気がするが、別に破断するわけじゃないし、いいでしょう。
光軸をさらに追い込んで観察を終えた。