大きな栗の木の下で

早朝、大学の敷地内で栗を拾ってたら後からおばちゃんが来ました。

後から来たのに俺よりもたくさん拾ってました。

とにかく動きが早いんですよ。体勢も元から低いし。

話を聞くと毎年来てるらしい。

いつかの高枝切りバサミ家族といい、いろんな人が来てるんですね。

あと、栗拾いは意外と危険ということが分かりました。

そう聞くと、夢中になりすぎて道に迷う、崖から落ちる、などを想像すると思いますが、

…そんなのは甘いです。天津甘栗よりもね。

何かと言うと、「落栗」(さて何と読もうか)が一番危ないんですよ。

がさっという音がして上を向いたら、一瞬黒い影が見えて

次の瞬間衝撃がはしってましたからね。

鼻の下に栗本体がぶつかったんですよ。

栗なのがちょっと信じられないっていうくらい衝撃が強くて、石かと思いました。

イガごとだったら死んでました。

いや、眼とかに当たったら本当に危ないですよ。

「栗拾い中は絶対に上を向いてはいけない。」